歯医者だけが
知っている
歯の真実

歯は削ったら2度と元には戻らない組織です。
削ったところに詰め物を入れて治しても、それは人工物で補っただけの状態です。
さらに再治療を繰り返しその度に歯をどんどん削り、人工物がだんだん増えていきます。

風邪を引いて1週間後に元通りに治るのとは、同じ「治る」でも全然違います。
それに歯は削ったところから再び悪くなりやすく、削れば削るほど歯の寿命は短くなります。

何度も歯の治療を繰り返すことは不可能で、限界がくると最後は歯を抜くことになります。
歯の再治療を繰り返すと、いつか神経を取ることになります。
特に神経は歯にとってとても重要です。
神経を取った歯は、枯れ枝のように強度が弱くなるので、割れたり膿んだり、次に問題が起こると抜歯になる可能性が高くなります。

「悪くなったらまた治せばいいや」このような考えでいると、歯医者に行くたびに天然歯はどんどんなくなり、最後は歯を失うことになります。

治療を5～6回繰り返すと抜歯になります。
歯を残すには、生涯にわたって再治療の回数をできるだけ少なくすることが重要です。

「歯ぐきから出血する」「歯ぐきが腫れる」「歯がグラグラする」これらの症状が出たら歯周病が進行しているサインです。

歯周病は、歯周病菌により歯を支えている顎の骨が破壊され溶けていく病気です。
溶けた骨も歯と同様で、元に戻ることはありません。

しかも、歯周病はほとんど症状を出さずに進行していくので、自覚症状が出た時にはすでに手遅れとなっていることが多いです。
そのため歯科検診を定期的に行い、歯周病予防することが大切です。

虫歯も歯周病も「痛くない」「しみない」「穴があいてない」「出血しない」「腫れない」から大丈夫なのではなく、そのような自覚症状が出てからでは手遅れです。
歯の寿命を延ばすために、症状が出る前に定期的に歯科を受診して、検診とクリーニングを受けることが重要です。